Javaプログラマのためのもっとプログラミングが好きになる本


本屋で技術書のコーナーを見ていたら、ピンク色の派手な背表紙が目に留まり、帰りの新幹線で軽く読めそうな内容だったので購入。
id:m-hashimotoさんらが書いた本。もう絶版してるらしいです。
プログラミング初心者でも読めますが、ある程度経験を積んだ人が読んだほうが楽しめるかも。
あまりJavaに限った話ではなく、開発に関するいろいろなトピックが載っています。
後半から尻上がりに面白くなっていきました。

アジャイル開発の話

特に、Chapter5の「アジャイルで行こう!アジャイルに行こう!」が一番印象に残りました。TDD・ペアプロスクラムについて、筆者の経験に基づいて具体例も書いてあるのでイメージしやすかったです。
スクラムの中で、やることを優先順位順に並べるバックログが紹介されていましたが、Tracのチケットがこれにあたるのではないかと思います。Tracを導入してから会議でもチケットを参照して話をするようになりました。本にも書いてありますが、一度使うとハマります。
もし筆者がアジャイル開発についての本を執筆されたらぜひ購入したいですね。

フレームワーク

Chapter4でオブジェクト指向についての話をするときに、フレームワークのせいでオブジェクト指向の学習がしにくいよね、という話がありました。StrutsとかのアンチテーゼとしてWicketが注目されるのも、オブジェクト指向らしく書けるというのが大きいですよね。

CRCカード

CRCとはクラス(Class)、責任(Responsibility)、協力者(Collaboration)を意味します。
オブジェクト指向でのブレストツールなのですが、これを使ってロールプレイングを行うという話が興味深く、オブジェクト指向初心者向けの学習素材として使えるのではないかと思いました。