BEST SOFTWARE WRITING

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翔泳社
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とある本屋に立ち寄ったとき、「Joel on Software」と一緒に本棚に並んでいたので、両方購入しました。こっちのほうが各記事が独立していて読みやすそうだったので、先に読みました。
Joel Spolskyさんが、面白いと思った記事を集めた本です。ソフトウェア開発では有名な方の名前がたくさんあります。
ソフトウェア開発の話だけでなく、著作権や標準化など幅広い話が取り上げられています。
以下、私が面白いと思った記事を挙げます。

自閉的ソーシャルソフトウェア(ダナ・ボイド)

2004年は、社会的機能不全なシリコンバレーのオタクたちが、ベンチャーキャピタル資金を得て作ったOrkutやLinkedlnのようなサービスのソーシャルインターフェースの中に自分自身のアスペルガー症候群を成文化し、彼らがコンピュータを介した人と人との交流はおろか、そもそも人と人との交流自体まったく理解していないことを示した年として記憶されることだろう。(P33)

http://www.amazon.co.jp/BEST-SOFTWARE-WRITING-Joel-Spolsky/dp/4798115819

この一文で笑いました。
ソーシャルネットワークが日常生活のモデル化したものだといわれていますが、流行ったのは日常のモデルに近いからではなく、人々の生活にフィットしていたからという指摘は、Webサービスを作っている人にとっては肝に銘じるべきことだと思いました。
人々の生活にフィットするということは、時代によってニーズのある仕組みは変わっていくということになります。

グループにとって最悪の敵は自分自身である+ユーザとしてのグループ:フレーミングとソーシャルソフトウェアのデザイン(クレイ・シャーキー)

ソーシャルソフトウェア(掲示板やMLやブログやSNSなど)が価値のあるものになるのは、ユーザ同士のインタラクションによるものであり、そのインタラクションはコンピュータによるものよりもはるかに予測不能であるということについて考察した記事。
コミュニティサイトを開発・運営する人の参考になると思うので、是非読んでもらいたいです。

(マンガのキツネと学ぶ)短時間の(そして願わくば辛くない)Rubyコース(ホワイ・ザ・ラッキースティフ)

Rubyistの中では有名な方らしいです。
今まで読んだRubyの入門記事としては一番わかりやすかったです。