ファイル共有サイトの2次利用のための仕組み

先日後輩がWebページの素材として適当に拾ってきた画像を加工しようとしていたので、CCライセンスを導入している写真共有サイトのFlickrフォト蔵を紹介してあげました。

こういったファイル共有サイトは積極的にCCライセンスのような仕組みを導入しないと、共有した画像が2次利用できないので、個人的に楽しむことにしか使うことができず、結局GoogleYahoo!の画像検索とかと一緒になってしまいます。
なので、利用者同士のコラボレーションを円滑にするために、ぜひともファイル共有サイトには導入してほしいものです。
ただ導入すればいいってものではなくて、後から利用者がそのファイルを探しやすいようにキーワードやタグで検索するときにオプションで設定できるようになっているとよいですね。

動画共有サイトの話

ソニーの動画共有サービス eyeVioとか@niftyビデオ共有とかはCCに対応しているようですが、大手のYoutubeとかニコニコ動画とかAmeba Visionは対応していません。
これは、著作権を侵害しているある程度作品がアップロードされるので、導入してもあまり意味がなくなりそうなのを見越してのことでしょうか。
また、eyeVioなどもただ導入しているだけで、フォト蔵みたいに検索時にオプションで選ぶ機能は提供していないので、話題になるのでとりあえずつけてみたという風に見受けられます。

ニコニコの話

ニコニコ動画RC2の説明会で以下のようなやりとりがあったようです。

無職さん(男性)

  • 「動画をアップロードするユーザーも権利者だという視点が抜け落ちてる気がしてならない。CopyleftとかCreative Commonsとか…」
    • 西村博之氏の個人的見解「アップロードする人が権利者だというのが大前提だと思っていた」
  • 「動画の権利者団体の側への啓蒙が足りないのはないか」
ニコニコ動画RC2の説明会質疑応答 - nkoz's blog

CC自体が日本ではうまく適用できないのと思っているようなのですが、ニコニコモンズでもなんでもいいので導入したほうがいいと思います。
というのも、著作権的にナニでアレな動画はともかく、たとえば初音ミクのオリジナル曲にあわせてアニメーションを自作して作ったPVのような動画などは、そのオリジナル曲の作者に許可が取れれば動画の作者が自分が作った動画としてニコニコの外でも公表できるようになります(ニコニコ文化的には許可を取らなくてもあまり文句は言われなさそうですが)。
今の状態だと、ニコニコの中で閉じてしまっているので、コラボレーションで面白い作品ができても外部へ持っていけないんですよね。
動画だけでなく、音楽や画像などの素材の共有サイトとしても機能しているので、こういう仕組みがあればクリエイターにとってもっと有益なサイトになるのではと思います。



あと、今はクレジットなどを投稿者のコメントの部分に書いているのですが、せっかくコミュニティサイトでやっているので、この素材の利用関係とかを明示的に書くことのできる仕組みがあると面白いですね。ブログのトラックバックみたいな感じで。
あとからツリーなりネットワーク図なりで可視化して、この動画はこういう経緯を経て出来上がったのか〜、と見られたりすると、動画同士のつながりがわかってよいですね。