文章表現を増やす

昨日の飲み会で手持ち無沙汰のときに、本棚においてあった「けなす技術」を読みました。
内容は、けなす技術についての話というより、著者である切り込み隊長こと山本一郎氏の当時のインターネットに関するエッセイでした。
2年前ということで少し話題が古かったのですが、娯楽として手早く読む分にはちょうどよかったです。
以前から、山本氏は天性のウォッチャーなのだな、と思っていました。
もちろん鋭い考察や分析力があってこそですが、興味を持った対象に時間や手間を惜しまず調査等を行うところが氏のブログの魅力ではないかと思います。



それはさておき、この本の前半でブログの書きかたなどが記述されていたのですが、印象深い文章がありました。

あなたが訪問したブログやサイト、読んだ小説や雑誌の記事で、面白いとか美麗だと思った言い回しは、別にメモを作って溜めておくといい。定期的にそれを吐き出すだけで、書き手は自分のセンスで面白いと思った文章の集積となるブログを作ることはできる。

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%99%E6%8A%80%E8%A1%93-%E5%B1%B1%E6%9C%AC-%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4797330775

Twitterで頻繁に使われている、「ので殺した。」とか「やりましたね。」のような言い回しのように本人が面白いと思った言い回しをまねるだけでも文章に特色が出てきます。
本書に書いてあったように、表現力を上げるために語彙を増やすことも重要ですが、質のよい言い回しを吐き出すことで、文章に特徴を与え、自分と波長の合う読み手を惹きつけるようになるかもしれません。