ニコニコ動画の作品を構成する要素

ニコニコ動画のランキング入りしている作品を見ていて、作品を以下の4種類の要素で説明できるのではないかと思いました。

  1. キャラクタ要素
  2. ネタ要素
  3. 2次利用要素
  4. 新規要素

1. キャラクタ要素

ここでいうキャラクタとはニコニコ動画の利用者の中で広く知れ渡っているキャラクタ達のことです。

などなど

これらの作品のキャラクタが、ある動画に登場したとき、その前後に文脈を持っているため、閲覧者はその動画の本来の面白さ以上に楽しむことができます。たとえば、ひぐらしなく頃にの竜宮レナスクールデイズ桂言葉などが出てきた作品ではヤンデレなオチを閲覧者は期待します。
いわゆるMADと呼ばれる作品もこの文脈があってこその面白さだと思います。

2. ネタ要素

ネタ要素とは同一の作品だけでなく、複数の作品のキャラクタで扱われる要素です。
一過性のものもあれば、長く使われているものもあります。

などなど

単体で中毒性の高い曲などが、1の要素を持つ他の作品に使われることでシリーズ化する場合はこの要素を持っているといえるでしょう。
1の要素を持っている動画のネタが定番化して、こちらに流れてくることもあります。

3. 2次利用要素

いわゆる「歌ってみた」、「描いてみた」、「手書きアニメ」などがこれに当たります。
1と2の要素にインスピレーションを受けた人が、何らかの形でオマージュを行った作品の要素です。
この要素でできた作品が再度、1や2の要素を持つ作品と組み合わされたりもします。

4. 新規要素

1や2の状態になる前の要素です。
現在放送中のアニメやまだ知られていない新鮮な面白い動画や曲がこれにあたります。一時的に、上位に上がってもすぐに忘れ去られてしまうものも少なくありませんが、1と2の要素と組み合わさることで一大ブームになることもあります。
猫鍋のように単体で優れていても、その後の利用が難しい動画はこの要素のままのような気がします。

終わりに

まとめると、4の新規要素が定番化していくことで、1のキャラクタ要素や2のネタ要素になり、1と2の要素が絡み合うことで新しいコラボレーションが生まれます。これらに影響を受けた人が3の2次利用要素の作品を作ります。
例外として、ネットで拾ってきた動画を流すだけの動画や作業用BGMという曲を流すだけの動画は上記の4つの要素で説明できません。
後、今回触れていませんが、初音ミクなどのボーカロイドは1にも2にもなりうる可能性を持っています。これは、ボーカロイドがキャラクタ性を持っている一方で、自分で歌を作ることが出来るためです。


また、私自身はニコニコ動画にログインするのは週1回ぐらいなのでネタを追いきれてないところもあります。違うよ!と思ったらご指摘ください。